Story
みなさま、ようこそお越しくださいました。
今回ご案内する箱の中に収められているのは、
「さまざまな人間のおしまい」です。
この世界では、直径およそ十キロメートルの小惑星が、まもなく地球へ衝突することが決まっております。
残念ながら、生存者は一人もおりません。
素晴らしいと思いませんか。
明日のことを考える必要がない。
評判も、立場も、将来も、すべて意味を失う。
おしまいというものは、人間を実に正直にしてくれます。
そんなとき、人間は何をするのでしょう。
━━あなたなら?
私どもは、そんな彼らの最後の一日を切り取り、ひとつひとつ箱に詰めておきました。
どうぞ、存分にご覧ください。
あなたの『理想のおしまい』が見つかることを願っております。